スターキラー基地は、映画スターウォーズ・シリーズの「フォースの覚醒(かくせい)」に出てくるファースト・オーダーの本部があるところです。基地はデススターの2倍の大きさがあるだけでなく、ずっと強力な基地です。映画の中で、この基地が5つの惑星を一度に破壊するシーンがありましたね。
そんな力はどこからか持って来なければならないはずですが、スターキラー基地はどこからばく大な量のエネルギーを得ることができたのでしょうか?それは、宇宙で一番大きな核反応をしているところ、たくさんの星々です。
この基地は、星のエネルギーを吸い取り、攻撃(こうげき)に使ってしまうので、星を殺してしまうという意味でスターキラーと名づけられました。充てんされたエネルギーは、大砲から強れつな放射線の爆風として打ち出されます。
ありがたいことに、ファースト・オーダーだけでなくスターキラー基地も本当ではありませんが、天文学者は今まさに同じくらい強力な本当の光線銃を見つけました。
この絵は、おたがいのまわりを回っている2つの星からなる連星系をえがいたものです。左の赤い矮星(わいせい)と右側の白い矮星です。
一緒に宇宙を移動しているにもかかわらず、2つの星の関係は、決して仲のよいものではありません。
スターキラー基地のように、白色矮星は、宇宙でいちばん速い速度である光速まで速めた強れつなビーム砲を相手の星に向けています。このビーム照射が情け容赦(ようしゃ)なくおそいかかるので、二つの星全体が短かい間、明るく輝きます。
この脈うつように輝いているために、長い間天文学者はこの星を変光星ではないかと誤解していました。変光星というのは時間とともに明るくなったり暗くなったりする星のことです。
私たちが、中性子星は約50年間にわたって急に明るくなったり元の明るさにもどることがあることを知っていましたが、白色矮星が同じように輝きを増すことがわかったのは、これが初めてです。
知っ得ダネ
これらの星は、ちょうど30秒で4倍だけ明るくなることができます。
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